紀元前4200年から2181年
古代エジプトのカイロ近郊の古代都市ヘリオポリスには
癒しの神殿があり、
医師は色の部屋で治療するために、太陽光をスペクトル別に分け
使っていたといわれています。
現在のカラーセラピー(ヘリオセラピー=太陽療法)です。
紀元前500年、ギリシアの宗教家であり
数学者、哲学者の、ピュタゴラス(pythagoras;582~497BC)が
病気の治療に色を使ったと言われています。
◆色が心身に与える影響とは?
色は血圧や体温さえ左右します。 例えば、暖色系の赤やオレンジを見れば自律神経のうち交換神経が刺激され、 見ると瞬時に血圧が上昇します。同時に呼吸は速まり、脈拍は増加します。 赤い色を見た直後に手足の温度が上がるという研究データーもあります。 寒色系の場合、暖色系とは逆の作用をもたらし、体温や血圧が下がります。 色とヒトの体は、体内環境を瞬時に変えるほど密接な関係にあるわけです。 こうした色の作用は、食欲にも少なからず影響し、赤やオレンジを見ると 新陳代謝が促されて食欲も増し、青色や水色を見ると鎮静作用によって食欲は減退します。 色彩は生理にも明らかな変化をもたらすと言われ、色彩のもたらす効果を取り入れた治療法もあるほどです。
色と心のつながり
見る色によって楽しい気分になったり、癒されたり、すがすがしさを覚えるなど、
心が動くことは科学的にもさまざまな形で立証されています。
居心地のいい住まいには、
心がまるくなる色
心が浮き立つ色
癒される色 があります。
楽しい感情が湧いてくるような色、
落ち込みがちなときにオレンジや黄色の壁を見ると元気がでます。
疲れたときに薄いグリーンの壁を見ると疲れが取れやすくなります。
色は、心身のバランスも調整します。
白い壁紙ばかりの室内は、光を反射して目のストレスとなります。
また、単調なので人をイライラさせてしまい、落ち着きを失いやすく、キレやすい精神状態をつくります。
暴力、引きこもりを増やしてしまいます。
日本の壁は、ほとんどが白です。
欧米に行くとオレンジ、ピンク、グリーンといった様々な色が室内に使われていて、
部屋ごとに楽しい雰囲気が醸し出されています。
特に、壁紙の色は面積が大きいだけに最も影響力があります。
色は人間の心に大きな影響力を持っています。
もし、子供が心に悩みを持っている場合、黒い色やグレーの色が目に飛び込んでくる場にいると、より暗い考えを助長することになります。
◆色のチカラ 赤はアドレナリンを増やし、元気にするチカラ 青はセロトニンを増やし、信頼感を持たせ、犯罪を減らすチカラ 緑はセロトニンを増やし、心を穏やかにし、自殺を防止するチカラ 黄はアセチルコリンを増やし、好奇心を高め、気づきを促し、コミュニケーションを増やすチカラ、人や場を明るくするチカラ ピンクは愛に満たされ守られるチカラ、やさしくなるチカラ ブラウンは人に安堵感を与えるチカラ 金色は高い理想へと導くチカラ