気とは目に見えないが情報を持つエネルギー

気とは、目に見えませんが、情報を持ったエネルギーのことです。
例えば、人体の中には生命エネルギーとしての気が流れ、人の心と体をつないでいます。
また、気が流れるのは、人体にかぎりません。
気は共鳴し合いながら、土地、住まい、ものなど、あらゆるところに流れています。
それは、人と人とをつなぎ、場所やものと人をつなぐ役割も果たしています。

神社仏閣を訪れると清々しい気分になるのは、場にいい気が満ち、スムーズに流れ、自分の気も活性化されたからです。
体の中の気の流れは、体の外の気の流れに影響されます。
取り入れた気(=環境情報)は脳を経て、心や体に作用するのです。
運のよし悪しも、気の流れと深い関係があります。
明らかに運が悪いときは、全体的に気が停滞していたり、悪い気の影響を受けたりしています。
運がいいときは、いい気がスムーズに循環しているのです。

東洋医学において中心的な概念が気

東洋医学において中心的な概念が「気」です。
気の状態が心と身体の状態を決定しています。
すなわち気が整えば心身は整い、気が乱れれば、心身は乱れます。
心と身体をつなぐもの、それが「気」です。
気が活性化すれば身体は活性化し、精神活動も活発にします。

気は、怒りに激化し、悲しみに衰え、恐怖に沈み、冷たさに縮み、熱さで逃げ、驚きに混乱し、喜びに和らぎ、楽しさに踊る、といった性質を有しています。
疲れると気は消耗し、考えすぎるとつまるのです。
気を整えることは、心に豊かさをもたらし、心身共に健康になり、経済的な力を持つことを可能にします。

環境の影響「気」という観点から整理・体系化した技術「風水環境科学」です。

に乗れば散らばり

にへだてられれば止まる

古人はこれを集めて散ぜしめず

これを行いて止めるあり

ゆえに、これを風水という

これは、中国・晋時代の風水学者、郭璞が著した「葬書」の一節です。
気は風水の基本であり、気をつかむ事が幸運をつかむ事です。
「気の流れを読み取る技術」が風水です。

家の中を流れる気を捉える

人間の体内には気が流れていますが、家の中にも気が流れています。
気は人間の身体・家・大地に流れているもので、これらをしっかりと捉えることが運を開いていく上で非常に重要です。
気を有効に活用できないために、さまざまな困難に遭遇しやすくなります。
家の中を流れる気を捉えることは、会社や家庭での困難を避け、幸運と財運を呼び込むために必要なことです。

出典:「気」の写真集 気が拓く明日への扉
(著者:松永修岳、出版社:株式会社一光社)

気には天の気、地の気、人の気という3種類があります。

天の気は、空から流れてくる気で、住宅で見た場合「宅気(たくき)」と言います。

地の気は、大地を走ってくる気のことで、風水では「太極気(たいきょくき)」と呼ばれています。

人の気は、人が生まれながらにして持っている気のことで、この個人が持っている気を「本命気(ほんめいき)」と呼んでいます。

土地そのものは良い気を集める条件を備えていても、家の中が良い状態でないと、良い気が家の中を流れるのを邪魔してしまいます。良い気を捉えるために、家を建てる場合は動線を最優先事項のひとつにします。
たとえ賃貸マンションですでに間取りが決められていたとしても、動線を変えることで良い気は入りやすくなります。家具の配置などを工夫することでも変えることができます。
家具の素材や色選びも気の流れをよくするための要素のひとつです。

そして、良い気を取り込む上で最も大事なことは「整理・整頓、清潔」です。
家の中を整理、整頓、清潔にしていなければ、どんなに風水上良い設計であっても、家の中を流れる良い気を捉えて幸せになることはできません。
土地の状態、周囲の環境、住宅や家具の素材、色、香り、音、間取り、人の動き、そしてそこが整理され清潔な状態であること、つまり場を整えることが良い気を捉えるための第一歩です。

住む人によって良い家というのは違う

風水は住む人の本命気によって異なってきます。
人によって良い家というのは違うということです。
人と人に相性があるように、家と人にも相性があると考えるとわかりやすいかもしれません。

家族それぞれ良い場所は異なりますので、長男にとっては北側にある部屋が良くても、次男には良いとは言えずに、次男にとっては東側の部屋が良い、ということがあります。
ご主人は南側の寝室で寝るのが良いが、奥さんが同じ寝室で寝ると落ち着かず、仕事がうまくいかない、ということもあります。
このように人によって、また部屋の使用目的によっても善し悪しは違ってきます。

家との相性は、住む人の生まれ年でみていくことができます。
どの位置の部屋が誰に良く、どんな目的に向くかなど、細かく鑑定することができますので、家を建てて家族で住む場合には、家族全員の生年月日を調べて、それぞれに合った本命気の吉方位の部屋を寝室にし、家族全員にとって風水の良いところを玄関やリビングルームにするなどの工夫を、設計の段階からしていくと家族全員にとって良い住宅になります。

本命気と呼ばれる人の気は、人が生まれながらにして持っている気です。
本人が生まれ持った気を十分に生かせるような部屋で成長できれば、存分に力を発揮でき、将来的には財運にも恵まれるのです。
人が生まれながらにして持っている「本命気」は、脳が記憶していて、変えることができない生年月日に基づいて決まっています。自分だけの気を存分に生かすことで運を開くことができるのです。

運とは、気が運んでくるもの

気分がよければ積極的になり、気分が落ち込んでいれば、何もしたくなくなるものです。心と体が気分によって支配される理由は、それらを結びつけているのが「気」だからです。
「気分」は気によって分かれると書くように、よい気を受ければ、心と体は軽やかになり、悪い気を受ければ、重苦しくなります。
「気持ちがいい」「気分がいい」と感じる住環境がポイントです。

そして、気が整い、よい気で満たされてくると「気づき」がやってくるようになります。
気づかないかぎり、人生は堂々巡りになり、次のレベルに行くことができません。
「わかっちゃいるけど、やめられない」という心の状態がありますが、これは気づきの浅さから生じるものです。
気づきが深くなり「このままではいけない」と強く思うようになれば、おのずと人生は変わります。
この気づきは、不幸な事態を避ける力でもあります。

運とは、気が運んでくるものであり、気が人間に取り込まれて変換されたものだと言えます。良い気が運ばれて幸運に・・・悪い気(邪気)が運ばれて不運に・・・
住環境の気を整え、よい気で満たし幸運体質になりましょう。