デザイン・形

心身に良い影響を与える住まいのデザイン・形を!

人間が無意識のうちに、美しいと感じる比率の「貴金属比」
美しいデザインのヒントは、「黄金比・白銀比(大和比)・シンメトリー」

黄金比

貴金属比の中でも最も広く知られ、古代ギリシャ以来「神の比」とも呼ばれ安定的で美しい比率であると言われています。世界で最も美しい比率との呼び名が高いです。
この黄金比は自然界にも多く見つけることができます。
松ぼっくりのかさ、花びらの数、葉の生え方、螺旋デザインのひまわりの花や貝殻、シダの草においても黄金比を見つけることができます。
その比率は【1:1.618】からなります。

その美しい調和された比率は、何世紀にもわたって利用されています。
ギザの大ピラミッドからギリシャにあるパルテノン宮殿、システィーナ礼拝堂内にあるミケランジェロの「アダムの創造」やヴァン・ゴッホの「モナ・リザ」などの芸術分野まで、多数存在します。
最近ですと、TwitterのロゴやApple社のリンゴマーク・・・などにも黄金比が用いられています。

白銀比(大和比)

白銀比とは、黄金比同様によく知られている比率で、日本で発祥した古くから日本建築で使われている比率です。
白銀比には2つの種類があり大和比と呼ばれる比率【1:1.1414=1:√2】と第2貴金属比【1:2.414=1:1+√2】があります。
もっとも美しい比率として西洋の黄金比、日本の白銀比と言われています。
大和比が使われた身近なものと言えば日本の紙の規格で、A4、B4といったサイズは白銀比です。

A4を半分にするとA5といったように折り返しても同じ比率が保たれるため、美しさと便利さを兼ね備えた比率といえます。
日本古来の建造物にも白銀比は使われており、中でも法隆寺の金堂、五重塔は有名ですね。白銀比は、日本人が感じる美しさの比率ですね。

シンメトリー

「シンメトリー」という言葉をご存知でしょうか?
シンメトリーと同じ意味の言葉には、調和・均衝・均整・ハーモニー・バランスなどが挙げられます。
建築用語としてのシンメトリーは、ある軸や中心線に対して左右均等なデザインをシンメトリーといいます。
古代ギリシャ・ローマ建築の影響を受けたルネサンス様式の特徴のひとつとして挙げられます。安定感のあるデザインです。

住まいのデザイン・形

住まいのデザインも、調和のとれた自然と(無意識に)美しいと感じる建物がよいデザインではないでしょうか。長い時間を過ごす住まいだから、心身に与える影響も大きいのです。

デザイン性の高い外観・おしゃれでセンスの良い室内・綺麗なもの、美しいものを見ると感性、感受性、創造性が豊かになり、心や精神に力を与え向上心を高めます。
良いイメージが湧き「自分はどうなりたいか」、「3年後、5年後何を実現したいか」、「自分の人生の最大目的は何か」、鮮明にイメージできればかなりの事が実現可能になります。

リゾート感覚の住環境は「気分がいいな」、「心地がいいな」という気持ちが1年間を通して起こりやすくなり、心地良い気持ちになると脳内ホルモンであるベーターエンドルフィンが分泌され、老化を遅らせ自然治癒力が高まると考えます。

左右または上下に対称となった幾何学的なデザインは、バランス感があり精神的に落ち着いた影響を与えます。
反対に鋭利なデザインはで、特に尖ったデザインは先端から殺気を放ち、無意識に人を委縮させて緊張を高めます。
瞬時に感じるインパクトは強いですが、長年寄り添う家の中には適していません。

 

丸みのある外観や室内は人の心をやさしくします。
人間関係が良くなり家族円満になるといわれています。
ですから、家の中に「丸」や「曲線」を取り入れ調和をはかります。

例えばデザイン性の高い病室と陰気な病室とで過ごした患者さんのうち、デザイン性の高い病室の方が、退院の日数が早まったという研究結果や、学校をデザイン性の高い施設へ改修したところ、学生の成績が上がったという研究報告があります。

 

直線や平坦が多用されている家は、脳に刺激が少なく、凡庸な感覚や判断能力を創り出します。
建築物としてのデザイン性を高めることによって、心や感情の情操的な機能だけでなく、精神の合理性を高めて、住む方の能力を最大限発揮させることが可能となります。

人によってデザインや色の趣味や好みは千差万別でしょう。

しかし、家は建てた後に長年付き添うパートナーであり、最も身近な「環境」となります。「住まいのデザイン」は、心身に良い影響を与えるデザインで建築しましょう。

住む方やご家族の心身の健康と能力を最大限高めるデザインと形で住み心地の良い住環境にしましょう。