間取り 動線 間取りを考えるうえで「動線」が重要です。 どの部屋を通ってどう行動するかという人の移動を動線と言いますが、この動線は、脳や思考の働きに大きく関係しています。 障害をもたらすような動線があれば思考が乱れやすく、脳にストレスをもたらします。 また、寝室に行くのに人の部屋を通らなければ行けないような場合や、家事動線が1階と2階の移動をひんぱんに強いるような家も、身体や脳に良くない影響を及ぼします。 動線上に荷物やゴミなどがあれば、つねに行く手を邪魔され、短気な性格になります。 スムーズな流れを妨げる動きを毎日しなければならない動線は、感情や行動は脳が指令していますから、脳の機能を阻害し、判断を誤ることが多くなり、脳が行き詰まってしまいます。 意識して行動するとき、人間は脳の6~7%の機能しか使っていないということをご存知でしょうか。 脳の残りの93~94%はすべて、この6~7%のための「情報集め」に使われています。 この93~94%は「無意識」と関係しており、自覚のない行動(潜在的にインプットされている行動、潜在意識)として現れています。 常に働いている脳が何らかの判断を下して、自然な行動をしているのが人間です。 この脳の働きに影響を与えているのがまぎれもない環境なのです。 そのために、家の中でどう行動するか、という動線が非常に重要です。 家の中でのちょっとした行動は、ほとんどが無意識に行っていることですが、動線が良いと、無駄のない、すっきりとした行動が自然とできるようになります。 そうなると、ふだん使っていない、眠っている脳を良い状態にし、未来の生活を変化させることができるようになります。 各部屋には意味と役割があります。 リビングルーム 例えばリビングルームは、元気を集める場所であり、疲れを回復する場所です。 リラックスできるゆったりとしたリビングルームは一日の疲れを癒し、家族全体の免疫力を高めることができます。 疲れて家に帰って来て、疲れが早くとれるようにするには、なるべく玄関の近くにリビングルームをとることをお薦めします。 リビングルームが玄関から遠い位置にあれば活動力を失ってしまい、仕事の意欲を失ってしまいます。 また、狭いリビングはストレスがたまりやすく、怒りっぽくなってしまいます。 空間の状況がストレスになり、脳に影響を与えてしまうのです。 特に狭いリビングに赤色や黄色の周波数の高い色を使えばさらに狭く感じ、ノルアドレナリンが多く分泌され、血管が収縮し、血圧は上昇し、活性酸素は増え続け、早く神経を消耗します。 リビングルームは家族が語らい合い、分かち合う場です。 ですから、家族のコミュニケーションが弾むような、家族で共通の楽しみが起こるようにしましょう。 二階への階段をリビングルームからとれば、二階に行くのに必ずリビングルームを通りますから、自然と家族が家の中でリビングルームに集まる機会が増え、リビングルームそのものが機能します。 明るめのインテリアや家具でコーディネートし、夏涼しく、冬暖かい家族がいつも楽しく集まれるリビングルームをつくりましょう。 子供部屋 生まれたばかりの子供は全てスキンシップによって学習します。 親のスキンシップばかりではなく、赤ちゃんのいる空間の空気、壁、臭い、光、環境の全てが赤ちゃんにとって体験学習となり、そこで感じる全てが情報として脳に記憶されていきます。この当時の印象が快か不快か、その後の親子関係における重要な条件づけともなります。 言語を理解し、記憶する左脳が大きく働き始めるのは4~5才ぐらいであり、それまでは五感を通してやってきた情報をイメージとして右脳に蓄えて学習しているのです。 それゆえ4~5才ぐらいまでの子供達の育つ住居環境、地域環境、人間環境が将来の感性や、愛に大きくかかわり、人生に影響を与えるものです。 このころの環境が自然である人ほど、大人になってもインスピレーションや直感、ひらめきを失わずに機能しています。 また、心に影響を強く与える時期は4~5才ぐらい、大きくみても8才ぐらいまでの住環境、自然環境にあり、その時何が子供達に感覚情報として入ってきたのかがその子供達の心に影響を与えるのです。 それゆえ子供部屋は単なる部屋であってはならず、赤ちゃんを育てる場所も将来の人間性が高まるように、感性あふれる住宅環境であることがとても大切です。 つまり右脳の感性が、心の状態とかかわり合いがあり、子供部屋をインスピレーションや感性の湧きやすい状態のインテリアにすることで人間的成長を促すことができるのです。 例えば、機械的な感じのする建物やインテリアは、無機質な情報を人間に与え、コンピューターのように人間はその情報を処理し、しだいに五感や心の活動を失ってしまうのです。 反対に自然の優しさや愛を感じさせる建物やインテリアは、有機的な情報を人間に与え、五感を通して心の成長へと向かっていくことができるのです。 住環境に自然をどれほど持ち込めるのかが、脳に人間らしさを取り戻させる方法でもあるのです。 そこで人は生命の大切さにも気づくことができます。 子供部屋はいるのでしょうか、いらないのでしょうか? 自分の部屋を持つことで、自分のモノを管理する能力が養われます。 リビングのように共有スペースしかもたない子供は部屋の管理における責任の所在が不透明になります。 自分の部屋がないと自立心が育ちにくいです。 自分の責任を意識させることが出来ます。 自分の部屋があることでひとりになれ、自分を見つめることが出来ます。 引きこもることが出来る場があることで、コミュニケーション能力を失いやすいです。 親子の理解不足が起こりやすいです。 「家族との関わり方」の良い環境をつくることが子供の能力を伸ばします。 子供に安心感を与えるつながりのある住まいが必要です。 家族のつながりを深める間取りで、コミュニケーション能力を高め、愛に満たされ、自分の存在価値を認めてあげることで自分の可能性を高め、自己実現しようとする子供に育つでしょう。 子供は自分のことをもっと知ってほしいと思っています。 親が話を聴いてあげること、反対に子供を親の話相手として、親の話をよく聴くことを学ばせることです。 コミュニケーション脳力を高める住まいづくりのポイント 対面キッチン アイランド式オープンキッチン 子供の寝室と親の寝室が同じフロアー リビングからそれぞれの部屋へ入る リビングやダイニングの天井が高い 色彩がある住居空間 スキップフロアーがあり床に動きがある 絵や花が飾られ良い香りに包まれている ぬくもりが感じられるインテリア 朝日が入るダイニングやリビング 玄関と階段が直結していない 生活感がない住空間 子供の自己実現脳力を高める住まいづくりのポイント 玄関やリビングに子供が書いた絵や作品を飾ったり置いたりする 子供専用の飾り棚をつくる 気配り出来る子供に育てる住まいづくりのポイント 料理や食事や片付けの手伝いを楽しく出来るようにすること オープンキッチンや丸いダイニング、整理しやすい食器棚、明るいダイニングルーム 集中力を高める勉強部屋のポイント 子供部屋が子供の感性をはぐくむ 西日が強く入る子供部屋は脳の働きを低下させる 子供部屋に入ってすぐ机が見えないと、子供は勉強しなくなる 子供部屋が親の部屋より大きいと親子が対立するようになる 部屋の配色と照度を調整することで、脳の状態も調整される 足元を暖かくすることで脳が活性化する 殺風景で窓の大きい部屋とパソコン中毒が「きれる子供」をつくる 日の当たらない子供部屋と陰気な玄関が犯罪脳をつくる 孤独な環境で勉強していない人が多く、安心感や人の気配が感じられる環境が集中でき、勉強が出来る学習環境です。 家族とのコミュニケーションが出来る距離があるかどうかが学習環境において重要です。 個室があっても孤独をつくらないリビングから見える場所が必要です。 環境が変われば、行動が変わります。 行動が変われば、習慣が変わります。 習慣が変われば、心が変わります。 心が変われば、運命が変わります。 運命が変われば、人生が変わります。 つまり、環境を変えれば、人生が変わります。 良い住まい環境で暮らすことが、豊な未来を創ります。 お問い合わせ 住まいのプロデュースのお問い合わせはこちら